木造釈迦如来像・阿難・迦葉像


木造釈迦如来像は、鎌倉中期の製作。鼻梁が太く意想的な強い表情を持つ相貌、量感豊かな体躯、写実的な衣文に運慶派の系統を引く作風である。
脇侍の阿難・迦葉像は、玉眼を嵌入しない点から鎌倉後期の製作と見られる。阿難は十大弟子の一人で多聞第一と称せられ、迦葉は修行第一と称せられ、ともに釈迦滅後の経典編纂の中心であった。
平成16年度に保存修理を実施している。